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Vol.22 新潟中央水産市場株式会社

明治18年に「鮮魚問屋」としてスタートして以来、「仲卸し」として新潟の食文化の発展に貢献してきた「新潟中央水産市場株式会社」は、創業110年を越えた今、加工、小売は勿論、飲食の分野にも積極的に進出する一方、最近なにかと話題の「築地場外市場」にも出店するなど、時代の変化に積極的に対応しています。

今回は「ミスターマリーン」こと、「新潟中央水産市場株式会社」代表取締役 藤田普様を、新潟市江南区の「新潟市中央卸売市場」にお尋ねしました。ご存知のとおり、従来の「仲卸し」の枠を越え、持ち前の豊富なアイディアを武器に様々な事にチャレンジする「業界の風雲児」として知られ、2年前には念願の築地場外市場への出店も果たされています。また新潟へのU・Iターン希望者の採用にも、暖かいご理解とご協力をいただいています。

会社概要

社名 新潟中央水産市場株式会社
代表者 代表取締役社長 藤田 普
設立 明治37年(1904年)8月11日
所在地

【鮮魚部・冷凍部・塩干部・鮪部】
 新潟県新潟市江南区茗荷谷711番地(新潟市中央卸売市場内)

【加工部】
 新潟市中央区入船町4丁目3776番地

営業品目

・水産物・魚介類仲卸業務
  ホテル・飲食店・寿司店・業務筋・量販店への鮮魚及び魚加工品の販売。
・加工業務
  自社ブランド加工品の作製、ギフト商品の加工及び販売。
・小売業、ピア万代に水産物、加工品の販売。

関連会社 新潟ふるさと村 鮮魚センターマリーン

(株式会社 マリーン)

従業員数 90名
企業HP http://www.sakana-bandai.com/

 

代表取締役社長
藤田 普

新潟県の漁業について

コンシェルジュ:「おいしい」と全国的に評価の高い新潟県産水産物ですが、一方では様々な課題もあるようです。今日は当事者ならではの忌憚の無いご意見やお考えをお聞かせいただきたいと思います。最初に「新潟県の漁業」、とりわけ生産の現場の状況からお聞きしたいと思います。

藤田社長:水揚げ高、取扱高が年々ダウンしている現状です。その一因としては、「高齢化に伴う従事者数の減少」があります。残念ながら従事者の平均年齢もどんどん高くなり、新潟県は高齢化率が日本一です。その上に最近の資源量の減少も、問題をより深刻化させています。獲りたくても獲れない、加工したくても原料が思うように揃わない、というのが現状です。

コンシェルジュ:では「流通」という視点ではどういう課題があるのでしょうか?

藤田社長:まず、生産者と流通業者の関係がいまひとつしっくり行っていないことがあります。流通のさせ方ひとつで、商品の付加価値が大きく変わります。運送時間の短縮、鮮度維持など、流通業者はそれらの課題に新しい方法で挑戦し、商品のブランド化を図る努力をしています。それは生産者も同じことで、漁具や漁法の改良、新規設備の導入など、努力を続けています。しかし残念なのは、両者の間に「信頼関係」が生まれていない、つまり生産者側から見ると、流通業者は自分達の利益追求のみを優先しているのではないか、ひょっとしたら自分達の商品は買い叩かれているのではないか?という意識があるような気がします。また逆から見ると、これまでの政策による手厚い「生産者保護」が、返って業界全体の進化のスピードを鈍らせているという見方もあります。

コンシェルジュ:どうすれば「生産」と「流通」を効率的に結び付けられると思われますか?

藤田社長:お互い、商品により高い付加価値をつけたいという目的は同じなので、アイデアを出し合う仕組みを作り上げることが必要だと思います。このときに忘れてはならないのは、「政治」と「行政」にもその仕組みに参加してもらうことです。国民の「食の安全」を守りつつ、「商品の恒久的な安定供給」をしていくには、「政治的な配慮」を通しての「手厚い行政措置」がもっと必要だと思います。水産資源の確保は、重要な国家問題ですから。

コンシェルジュ:資源のことでお聞きしますが、太平洋側では需要の伸びとともに、「近大まぐろ」などに代表される養殖や蓄養などが話題となっていますが、新潟県ではどうなのでしょうか?

藤田社長:新潟県の海域の特徴は、太平洋側、特に近畿、関西、瀬戸内などと比べて、水温が低く魚種が限られてくるのですが、現在行われている佐渡での「銀鮭」の養殖などは非常に将来性があると思っています。

築地場外について

コンシェルジュ:話は変わりますが、「築地場外」に出店された目的は何でしょうか?

藤田社長:将来を見据えての話も含めて、空路を利用して新潟の魚を、中国、シンガポールなどのアジア圏や、ドバイなどの中近東に送りたいという希望があります。残念ながら新潟では、まだまだ空路とその便数が足りない状況です。日本食のブームに合わせて、海外での需要は増加しています。「瞬間凍結」や「リキッドフローズン」などの鮮度保持の技術を駆使して対応していきます。「築地場外」には、それが可能な環境があります。今の課題は、新潟から築地まで、商品を運ぶのに36時間もかかっているということです。水揚げからセリ、配送まで、今の新潟の仕組みを根本から見直す必要があると思います。

今後の採用計画について

コンシェルジュ:最後になりましたが、U・Iターンコンシェルジュ事業を通じて1名ご採用いただき、ありがとうございます。

★U・Iターン者のインタビューはこちら → 【Vol.3  Iターンのきっかけは、NGT48への熱い想い

藤田社長:とにかく人手が足りない業種、業態です。正直なところどうやって若い人に来てもらうか見当がつかない状況です。複数の学校に新卒の採用の打診をしたりしていますが、「魚好き」の人なら大歓迎です。人材の確保も勿論ですが、資源の減少も業界の大問題です。従来の「仲卸」の形態では将来的な発展性が無いと思います。新規で始めた県産南蛮えびを使用したせんべいの製造など、加工品の製造販売や飲食業に進出したのも、消費者により近い存在になる事で、将来の展望を開きたいと思っているからです。何より自然が相手の舵取りは難しいですが、やりがいのある仕事なので、ぜひ大勢の方に目を向けていただきたいです。

コンシェルジュ:長時間、有り難うございました。これからも業界のため、新潟県のために力を尽くしていただきたいと思っております。

新潟市健幸づくり応援食品に認定されました。
新潟県産南蛮エビを100%使用した、風味豊かな煎餅です。

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