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Vol.63 藤次郎株式会社


燕市に拠点を構える藤次郎株式会社は、国内有数の包丁専門メーカーです。1953年の創業以来、「最高の切れ味」に徹底的にこだわり、伝統と革新を融合させた刃物を製造してきました。また、2015年には藤次郎ブランドの発信拠点「藤次郎ナイフギャラリー」、さらに17年には刃物メーカーとしては国内屈指の工場見学施設「藤次郎ナイフファクトリー」「藤次郎ナイフアトリエ」をオープンさせるなど、ユニークな取り組みを次々と進めています。

会社概要

代表者 代表取締役社長 藤田 進
従業員数 約100名(2019年7月時点)
事業内容 包丁・調理用品の製造販売
所在地 新潟県燕市物流センター1丁目13番地
企業HP https://tojiro.net/

 

TOPは語る


代表取締役社長 藤田 進

海外売上比率は約4割。グローバルな刃物メーカーへ

当社の創業は1953年。当初は主に農機具部品や農用刃物の製造を手掛けていたのですが、農閑期になるとどうしても売り上げが減少することもあり、包丁の製造に軸足を置くようになりました。1953年の創業といっても、古くから金属加工業が発展してきた燕・三条地域では新参者の部類に入ります。そこで当社は、伝統を大切にしながらも、先進技術を積極的に導入し“最高の切れ味”を追求したさまざまな家庭用・業務用包丁を製造してきました。現在、当社の包丁の出荷額は約15億円で、国内では五本の指に入る規模です。

近年は、「グローバル化」に力を入れています。出刃や刺身、三徳といった日本特有の包丁はもとより、中華包丁、欧州の牛刀やピーリングナイフ、米国のボーニングナイフやユリティティナイフなど、全世界に対応した商品を取り揃え、人気の「ダマスカス鋼」シリーズを中心に、各国の料理人や料理好き、富裕層の方々に愛用いただいているんですね。

和食ブームや、トム・クルーズ主演の映画『ラストサムライ』をきっかけとした日本ブームの後押しを受けて、日本の刃物の素晴らしさは世界中に浸透しています。2008年のリーマンショック後の超円高の影響による売上の減少など、さまざまな苦労はありましたが、欧米や中国を中心に順調な成長を続けており、海外売上比率は2000年代初頭の2%から約40%まで拡大しています。将来的には50%にまで高めたいと思っています。

 

企業理念・社風

“切れ味のもう一歩先”とは何か?

当社の経営理念は、「日本の刃物文化を世界に広げます」「伝統技術の継承と人材育成を行います」「世界の食文化の交流と伝承に貢献します」「全従業員の物心両面の幸せを追求します」です。また、コーポレートメッセージとして、「切れ味のもう一歩先へ」を掲げています。先ほど申し上げたように、当社は創業以来、包丁の基本である“最高の切れ味”を徹底的に追求してきました。切れ味は料理の完成度の決め手となる重要な要素ですから、この姿勢は今も変わりません。ただ、私たちは“最高の切れ味”のもう一歩先にあるものを創造するメーカーへと進化を遂げたいと思っているのですね。

「切れ味のもう一歩先」としてイメージしているのは、「最高の道具を手にした満足感」を実感していただける製品やサービスを実現することです。そのためには、メンテナンスが欠かせません。欧米には、砥石を使って刃物を「研ぐ文化」がありません。鉄板焼きのお店などでは、シェフがスティックシャープナーを使って包丁の切れ味を整えているような場面に出くわすことがありますが、あれは主に包丁に付いた脂を落とすために行っているわけで、必ずしも包丁を研いでいるわけではないんですね。こうしたなかで、日本の包丁を長い間使ってもらい、その切れ味の良さを十分に理解してもらうためには、包丁というモノを輸出するだけでなく、包丁にまつわる“文化”を伝える必要があるのです。

そこで、当社が海外の展示会に出展する際は、小型の研ぎ機を持ち込んで、現地の代理店の皆さんに包丁の研ぎ方をレクチャーしています。そのうえで、研ぎ機を安く提供することで、メンテナンスのサービスの充実化を図るなど、海外のリピーターのお客さまを増やすための取り組みを進めているんですね。こうした取り組みを地道に進めることで、日本の刃物文化をグローバルに広げていきたいと思っています。

また、ナイフギャラリーの2階には、キッチンスタジオを設置しています。料理教室を開催し、当社の包丁や、燕・三条エリアのメーカーさんに提供していただいた調理器具を使っていただくことで、食文化の交流・伝承にも貢献していきたいと思っています。

ここにしかない技術の集積

ひと昔前まで、世界一の刃物のまちといえば、ドイツのゾーリンゲンを思い浮かべられる方が多かったと思います。しかしながら、ゾーリンゲンに本拠地を構える世界トップシェアの刃物メーカーは、岐阜県関市の工場を買収し、そこでフラッグシップモデルを生産しています。つまり、日本の刃物技術は、いまや世界トップレベルの評価を受けているのです。

国内に数ある刃物産地のなかでも、この地域にしかできない技術があります。例えば、オールステンレスのデザインが特徴の「TOJIRO PRO」シリーズのハンドル部分。最近になって中国メーカーもキャッチアップし、つくれるようになりましたが、もともとは燕の発祥で、金属加工技術の蓄積なくしては実現できませんでした。また、刀身からハンドルまでつなぎ目のない単一ステンレス一体構造包丁「ORIGAMI」は、溶接を一切せず、一枚の金属板を折り曲げてつくる製品ですが、これも燕の精密金型技術が無くてはできませんでした。また、酸化被膜によってステンレスを黒く発色させる技術も燕の発祥です。その他プラスチック成型を手掛ける企業や、木材加工メーカーなど、燕・三条エリアのさまざまな分野のメーカーとコラボレートして、一つの製品をつくるケースもあります。日本随一の刃物産地として名高い岐阜県関市にも真似のできない技術力が、この地域には存在するのです。

 

採用担当者からのメッセージ

人づくりへの注力

当社は、高度な技術力をもつ職人の力なくしては成り立たない会社です。その意味で人づくりは、当社の存立そのものを左右する重要な課題なんですね。最近は、2017年に開設した「オープンファクトリー」へ遠方から訪れた人が、包丁の魅力を知って当社に入社するケースも増えていますから、職人の確保に関してはそれほど心配していませんが、技術継承がきわめて重要なテーマであることには変わりありません。

包丁職人を育てるには長い時間がかかります。刃物の製造に関しては、研磨や刃付けをはじめ、機械化・自動化できない工程がいくつかあるため、最高の切れ味をもった包丁をつくるには、指に伝わる感触や音の変化など、数値化できない“匠の技”が欠かせません。刃物をつくるのが好きで好きで仕方がないという人間が一生懸命努力しても、一つの製品を一通りつくれるようになるまでには5、6年はかかるんです。さらに片刃と両刃の包丁を両方つくれるようになるには、最低でも10年は必要なんですね。当社はマイスター制度およびシニアマイスター制度を導入し、若手への技能継承を進めていますが、人づくりには今後も注力していく方針です。

将来的には、わが社の工場やアトリエで技術を磨き、一人前になった社員の活躍の“場”をつくりたいと思っています。当社のナイフギャラリーには彼らの作品を販売するコーナーがありますが、さらにもう一歩進んで、彼らがつくりたいものをつくることができる“場”をつくる計画です。せっかく縁あって新潟に来てくれた職人です。活躍の場がないからといって、地元に戻ってしまうのは残念でしょう。この地に残ってさらに技術を磨き、次世代へと継承していってほしいのです。

現在募集しているのは、本社で総務・人事を担当していただく社員ですが、当社はメーカーですから、職人と同様に、管理部門の社員にも「誠意・真心・感謝・創造」の4つの想いを持って欲しいと思っています。平たくいえば、真面目にコツコツと仕事のできる方、もう少し欲をいえば、人を見る目のある方にご応募いただければと思っています。

 

求人案内 

・求人ID:2791 《事務職(オフィスワーク)》(燕市)

業務内容 

【人事、総務】
人事、総務 経理 運営、管理

人   事…求人関係全般
総   務…現職2名の方のサポート業務
経   理…選任の方のサポート
運営・管理…会社行事等の運営管理サポート

必要スキル 人事、総務、経理の経験者優遇
一般的なPCスキル
勤務時間  8:25~17:35(休憩12:00~13:00、15:00~15:10)
想定年収  300~500 万円
年間休日 115 日
福利厚生 厚生年金 健康保険 雇用保険 労災保険

募集締め切りの場合がございます。ご興味のある方はコンシェルジュにお問い合わせください。

※2020年1月現在の求人です。