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Vol.42 両親の定年退職をきっかけにUターンを決意。長岡のホームページ制作会社への転職ストーリー

プロフィール

小川 剛志さん 新潟県三条市 出身

大学進学を機に首都圏へ。大学卒業後はウェブ関連会社で2年、ホームページ制作会社で15年余り経験を積む。長男として実家を継ぐため、故郷・新潟への移住を決意。2017年6月に新潟県U・Iターンコンシェルジュに登録し、仕事をしながら転職活動を進める。2018年11月、長岡市のホームページ制作会社・株式会社アテンドに入社し、現在に至る。

 

両親の定年退職をきっかけに、Uターンという選択肢がリアルに

前職は東京のホームページ制作会社に17年在籍し、化粧品メーカーのブランドサイトや官公庁のホームページの制作に携わっていました。とりわけ化粧品メーカーの仕事は、クライアントの要求水準も非常に高く、独自の世界観が求められる大変やりがいのある仕事でしたし、有名タレントを起用した写真撮影の現場にも参加させていただくなど、貴重な経験を積むことができました。こうしたなかで転職、そして、Uターンを志すことになった背景には、両親の定年退職がありました。

長男ということもあって「いつか実家に帰らなくちゃなぁ」と、Uターンについては、20代の頃から漠然と考えてはいたんです。でも、仕事はもちろん、都会での生活も本当に面白かったので、いまいち本気になれませんでした。ところが、両親が退職した途端に、Uターンという選択肢がリアルに感じられるようになってきました。大きな変化がすぐに起きるわけではないにしても、将来のことを本気で考えるべき時が来たと思ったのです。ちなみに妻は千葉県出身なのですが、結婚前から「いつか新潟に帰る」という話をしていました。そんなこともあって、妻には「あなた、いつ新潟に帰るの」とお尻を叩かれたというか、プレッシャーをかけられたというか、なんというか……。これも、Uターンを決断する大きな理由になりましたね。

長丁場の転職活動。苦労したのは東京―新潟間の移動

転職活動を開始したのは2017年6月のことです。有楽町で開催された移住・転職セミナーに参加した後、新潟県U・Iターンコンシェルジュに登録し、ウェブ制作会社を中心に会社選びを進めました。せっかくUターンをするなら新潟ならではの特徴ある会社で仕事をしてみたいという思いもあり、アウトドアメーカーなどの事業会社の求人も探してもらっていましたが、最終的にはウェブ制作会社に落ち着きましたね。その活動の過程で今の職場と出会ったわけですが、歴史ある会社ならではの質実剛健な仕事をしているなというのが第一印象でした。アテンドの面接を受けたのが2018年9月、翌10月に内定をもらいました。転職活動を始めてから1年以上、なかなかの長丁場でした。

転職活動で大変だったのは、何といっても東京〜新潟間の移動です。面接のたびに有給休暇を取得して新潟に来ていたのですが、転職を決めるまでに20回近くは往復したと思います。はじめのうちは上越新幹線を利用していましたが、いかんせん交通費がかさみますので、もっぱら高速バスで移動するようになりました。それなりに時間はかかったものの、移動中のバスの車内で資料をまとめていたのは、今となってはいい思い出です。

ディレクション課に在籍しながら、オールマイティに活躍

アテンドにはディレクション課とデザイン課の2つの部門があり、私は前者に在籍しています。ディレクション課の仕事は“進行役”のイメージです。お客さまへのヒアリングを通してニーズを探り、ホームページのコンセプトやイメージを提案する。イメージが固まってきたら、デザインに関する要望をデザイン課の社員に伝え、その都度、進捗を管理、報告しながらプロジェクトを完成させていきます。ただ、当社の営業パーソンは非常に優秀で、次々と案件をとってきてくれることもあり、デザイン課の人材は常に不足気味です。そこで、前職での経験を生かし、私がデザイン課の業務も手掛けることもしばしばです。このディレクションと製作の双方を担当するという点は、私に期待されている部分だと思います。実際、とても忙しくさせていただいているというのは、非常にうれしいことです。

やりがいは顔が見える関係で仕事ができること

やりがいを感じるのは、お客さまと顔が見える関係で仕事ができることですね。お客さまは基本的に新潟県内の企業なのですが、家族経営の会社も少なくありません。最初のうちは「俺はいいよ、お任せするよ」といっていた社長さんも、作業が進み、ホームページの形が見えてくるうちに「もうちょっと、ここをこうして」と話し始めたりします。このように顔を付き合わせながら、一緒に創り上げていく感じがいいんです。また、燕三条の製造業をはじめとして、地域の企業の個性や知られざる魅力を目の当たりにして、それを発信していくことにもやりがいを感じています。

今後の目標は、より多くの若手ウェブ制作者が入ってきてくれる環境を整えていくことです。そのためにも、制作物の品質クオリティにより一層、磨きを掛けていきたい。また、歴史のある会社だけに新しい事柄に対しては慎重になる面もありますが、古い新しいに関係なく、いいものは積極的に取り入れていくことのできる環境を創り上げていきたいと思っています。

 

プライベートも充実。趣味のアウトドアを満喫。

実家には田んぼがあり、田植えの時期など、年に3回は手伝いに来ていたので、東京での生活とのギャップを感じたり、困ったりということはほとんどありませんでした。むしろ、趣味のアウトドアを満喫できるのが、本当にいいですね。自宅のある三条市は県央地域に当たるので、上越にも下越にも容易に足を延ばせます。海へ山へと、新潟の自然を楽しんでいます。

U・Iターンしたい方へメッセージ

地域に根ざして仕事をしていくためには、学ばなくてはいけないことがたくさんあります。地場産業のことなど特にそうなのですが、生まれ育った地域とはいえ、知らないことがたくさんあります。その意味でも、U・Iターンに関するセミナーに積極的に参加するなどして、早め早めに行動を起こすことが大切だと思います。思い切って飛び込んでみてはいかがでしょうか。